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松田 雅昌
Proceedings of Workshop on the Perspectives in Single Crystal Neutron Spectroscopy (SCNS 2002) (CD-ROM), 6 Pages, 2002/00
CaYCuOは辺共有CuO鎖を有する物質であり、低温において反強磁性相転移を示す。スピン構造は鎖内で強磁性的,鎖間で反強磁性的である。CaYCuOにおいて詳細な中性子非弾性散乱実験を行ったところ、鎖方向にはゾーン中心では鋭い磁気励起が観測されるが、中心から離れるに従って磁気励起のピーク幅の増加が見られるという古典スピン波理論では説明不可能な新しい現象を見いだした。さらに、この磁気励起の温度依存性,ホール濃度依存性について調べた。その結果、熱揺らぎによる磁気励起のピーク幅の増加は鎖方向,垂直方向どらちにも同様に見られるが、ホールドープによる乱れの効果は鎖方向に特に顕著に見られることがわかった。LaCaCuOは上と同様の辺共有CuO鎖を有するが、鎖方向の磁気励起はゾーン中心付近でしか観測されなかった。これは上述のホールドープによる乱れか最近接と次近接相互作用間のフラストレーションに起因していると考えられる。
大沢 明; 小野 俊雄*; 加倉井 和久; 田中 秀数*
Proceedings of Workshop on the Perspectives in Single Crystal Neutron Spectroscopy (SCNS 2002) (CD-ROM), 4 Pages, 2002/00
NHCuClは結晶構造の特徴として、化学的ダイマーCuClがa軸方向に二重鎖を形成しており、飽和磁化の1/4と3/4のところに磁化プラトーを持つ物質である。今回われわれはこの物質の磁気励起を調べるために、中性子非弾性散乱の実験を行った。その結果、約1.5meVと約3meVのところに磁気励起を観測し、またそれぞれの磁気励起について分散関係を決定した。